ロタウイルスワクチン定期接種化へ【2020年10月から】

Hi there! どうもこんにちは、嫁コアラです。

 子どもが生まれ1ヶ月検診を終えホッとするのも束の間、パパとママには予防接種のスケジュールを立てていかないといけません。

予防接種には様々な種類があり、大きく分けると定期接種任意接種に分かれているのですが赤ちゃんの予防接種のうち、ロタウイルスワクチンは任意接種で費用は全額自己負担でした。合計で3万円前後かかるため、受けさせるかどうか迷ってしまった方もいるのではないでしょうか。

そのロタウイルスワクチンが、2020年10月から定期接種化されることが決定し、原則無料で受けられるようになります。

以下、厚生労働省からの発表内容です。

厚生労働省は10月2日、ロタウイルスワクチンを新たに定期接種の対象とすることを決めた。2020年10月1日から開始する。同年8月生まれ以降の乳児が対象で、初回接種の標準的な接種期間は生後2か月から生後14週6日までとする。同日開催した厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会で了承された。

公開日時 2019/10/03 03:51

出典:https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=68155

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目次

ロタウイルスってどんな病気?

ロタウイルスの症状

 ロタウイルスによって引き起こされる急性の胃腸炎で、乳幼児期(0~6歳ころ)にかかりやすい病気です。ロタウイルスは感染力が強く、ごくわずかなウイルスが体内に入るだけで感染してしまいます。ふつう、5歳までにほぼすべての子どもがロタウイルスに感染するといわれています。大人はロタウイルスの感染を何度も経験しているため、ほとんどの場合、症状が出ません。しかし、乳幼児は、激しい症状が出ることが多く、特に初めて感染したときに症状が強く出ます。主な症状は、水のような下痢、吐き気、嘔吐(おうと)、発熱、腹痛です。脱水症状がひどくなると点滴が必要となったり、入院が必要になることがあります。5歳までの急性胃腸炎の入院患者のうち、40~50%前後はロタウイルスが原因です。

 ロタウイルスに感染すると、2~4日の潜伏期間(感染から発病までの期間)の後、水のような下痢や嘔吐(おうと)が繰り返し起こります。その後、重い脱水症状が数日間続くことがあります。発熱や腹部の不快感などもよくみられます。合併症として、けいれん、肝機能異常、急性腎不全、脳症、心筋炎などが起こることがあり、死に至る場合もあります。意識の低下やけいれん等の症状が見られたら、速やかに、近くの医療機関を受診しましょう。

引用元:厚生労働省HP

どこから感染する?

 10~100個くらいのロタウイルスが口から入ることで感染します。ロタウイルスは、ロタウイルスによる胃腸炎の患者の便に大量に含まれています。患者の便を処理した後、たとえ十分に手洗いをしても、手や爪に数億個ものウイルスが残っていることがあり、ロタウイルスが付いた手などから感染が広がっていくそうです。

ロタウイルスによる死者

 日本では、就学前の子どもの約半数がロタウイルス感染症で小児科外来を受診し、年間の患者数は80万人程といわれれいます。また、およそ2-8万人が入院(多くは2歳以下)していると推計され、ロタウイルス胃腸炎による死亡は毎年2-18名が報告されています。
 一方、医療機関が整備されていない発展途上国では死亡例が多く、世界ではおよそ45万人の子どもがロタウイルス胃腸炎によって死亡していると推計されています。

ロタワクチンの定期接種への導入について

いつから試行?接種時期は?

定期接種化の時期:令和2年10月〜

初回摂取の標準期間:生後14週6日まで

定期接種の対象児:2020年8月以降に生まれた0歳児

定期接種化でここが変わりました

  • 公費(無料化)
  • 初回接種の時期が「推奨」→「限定」
  • 生後2ヶ月~生後14週6日まで
  • 内服時に吐き出した場合、再投与は行わない
  • 接種間隔の縛りなし。翌日から他のワクチン接種可能
  • ロタ-ロタの間隔は免疫反応を考慮し通常4週間空ける

【出典:ママリ

“先生”
ロタウイルスワクチンの初回接種は生後14週6日までに行います。これは、最も注意すべき副反応である腸重積症の発症を最小限にするためです。

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ロタワクチンは2種類ある

 日本国内で受けられるロタワクチンは2種類あり、『ロタリックス』か『ロタテック』のどちらかを選択できます。いずれも経口生ワクチン(飲んで接種するもの)で、1回では十分な効果が得られないため2~3回の接種が必要です。

ロタリックスとは?

ロタリックスはロタウイルスのさまざまな型に対して免疫を作り、多価ワクチンと同じような効果があるのが特徴です。ロタリックスを選択する場合、2回の接種が必要となります。

ロタテックとは?

ロタテックは、感染しやすい頻度の高い型の5つ を含んでいます。これらは、G1,G2,G3,G4,P1A[8]の5種類の血清型ロタウイルスに有効で、人に病原性をもつ5種類のロタウイルスにほぼ対応できます。ロタテックを選択する場合は、3回の接種が必要となります。

※臨床効果には違いがほとんどなく、小児科によってどちらのワクチンを接種するかが異なります。ワクチンの詳細については、受診する病院に問い合わせてみましょう。

リスクはある!?ロタワクチンの必要性について

副反応・副作用について

ロタウイルスワクチン接種により、副反応が起こるという報告があります。副反応の例として最も多いのは下痢で、その他に嘔吐・咳・食欲不振・発熱といった症状がみられます。

その中でも最も注意しなければいけない副反応が腸重積のリスクです。腸重積の主な症状としては、ぐずり・嘔吐・お腹のはり・血便などです。この腸重積にかかると、腸の一部が他の腸の中にもぐりこんで重なってしまい、壊死してしまいます 。

万が一ロタウイルス予防接種後におむつに血便がみられたら、そのおむつを持参して小児科を受診してください。服用後に、不機嫌が続く・いつもより機嫌が悪く嘔吐するなどの初期症状の段階で、早めに医療機関を受診し、早期に診断と治療が行われるようにしましょう。

 

ロタウイルスの予防接種は、体内にあえてウイルスを投与することで免疫をつくり、感染を防ぐというものです。そのためロタウイルスに感染した時と同じような症状が出る場合があります。

「それだとロタウイルスに感染しているのと同じ状態なのでは…」と心配に思う方もいるはずですが、実際に感染した時より重症化することはほとんどありません。副反応が見られても数日で自然に治まります。

“先生”
ワクチン接種から10日前後は赤ちゃんの便にはウイルスが含まれていますので、おむつ替えの際の手洗いは徹底しましょう。

ワクチンが必要な理由

(1)ロタウイルスによる胃腸炎の予防

ロタウイルス胃腸炎は「白色便性下痢症」と呼ばれ、赤ちゃんの嘔吐下痢症(ウイルス性胃腸炎)の代表格でした。発症すると胃腸炎をおこし激しい嘔吐と下痢を繰り返します。ご家族にも感染することが多い病気です。
 ロタウイルスに感染すると、通常は下痢や嘔吐を認めます。重症化すると脱水症状などで入院治療が必要になることもあります。
 今までは有効な予防策はありませんでしたが、ロタウイルスワクチンの接種(内服)により、感染を予防、または、罹っても症状を軽症化できるようになりました。今のところ対症療法が唯一の治療法で抗ウイルス薬はありません。

(2)ロタウイルスによる神経系の合併症の予防


 ロタウイルスは神経系の合併症である脳炎・脳症を引き起こすことがあります。胃腸炎に罹っても点滴や入院加療で多くは後遺症を残さずに治癒します。しかし、脳炎・脳症に罹患すると神経系の後遺症を残すことが稀にあります。もちろん、ロタウイルスワクチンの効能には神経系合併症の予防については記載されませんが、ロタウイルスに感染しなければ神経系合併症には至らないわけですから、是非、ロタウイルスワクチンを接種することをお勧めします。

引用元:小児科HP

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まとめ

 ロタウイルスは5歳までの乳幼児がほぼ100%感染するウイルスです。急性胃腸炎の原因となり、重症化すると合併症の恐れもあると言うことがわかりました。

ロタウイルスワクチンを接種しても感染は防げませんが、重症化を避けることはできます。今まで全額自己負担だったのが定期接種化すれば、家計への負担なく赤ちゃんに予防接種を受けさせてあげられますね。

助成を受けるために事前の手続きが必要な場合もあるため、お住まいの自治体ではどうか、一度調べてみることをおすすめします。

この記事が、少しでも皆様のお役にたてば幸いです。

xoxo..

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